<ミトコンドリア>長寿に関係か DNAに違い 理化研発表
細胞内に数百ある小器官、ミトコンドリアのDNAのわずかな違いが、細胞の働きに影響を与えていることを、理化学研究所などが突き止めた。このうち日本人に多いタイプは長寿と関係しているとされ、長生きのメカニズム解明につながると期待される。11日付の米科学誌に発表した。
ミトコンドリアは細胞内のエネルギー生産や、カルシウム濃度調節などにかかわっている。このDNAは個人差が大きく、病気のかかりやすさに関係していると考えられている。
理研の加藤忠史チームリーダーらは、35人分の血小板のミトコンドリアDNAを使い、約1万6000ある塩基配列を解読、個人差を特定した。さらに、この違いが細胞内のカルシウム濃度に、どう影響するかも調べた。
その結果、特定の2カ所の塩基配列が、カルシウム濃度を低く抑えるG型と、高くするA型に分かれていた。G型の人は日本人の7割を占め、欧米人の3割に比べて多い。また、100歳以上の日本人長寿者に限ると8割に達した。このことから、G型が長寿の要因の一つになっている可能性が高いと結論付けた。
加藤チームリーダーは「A型は、アルツハイマー病などのかかりやすさに関係していると考えられている。長寿や病気になるメカニズムの解明につながるかもしれない」と話している。【下桐実雅子】
(毎日新聞) - 8月12日掲載
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- at 2006年08月11日
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