体に良い脂肪を持つ遺伝子組換えブタ
体によい脂肪として知られるω-3脂肪酸を大量に含む子ブタが作られた。
ω-3脂肪酸は自然界では主として魚油に含まれるが、ω-3脂肪酸ブタが市販されるようになれば、ベーコンなどの豚肉製品から大量に摂取することができるようになる。
今回Y Daiらから、ω-3脂肪酸をもつ子ブタの作製に関する論文が寄せられた。 豚肉のω-3脂肪酸含有量を高めるため、Daiらは遺伝子1個を余分にもつ子ブタを作製した。この遺伝子がコードするタンパク質は、別の種類の脂肪酸をω-3脂肪酸に変換する。ω-3ブタを人間の食用として利用するまでにはさらに研究が必要である。今後検討すべき点は、ブタの長期的な健康状態はどうか、ブタが成体になっても高いω-3脂肪酸レベルが維持されるか、肉の味はどうかなどである。
ω-3脂肪酸は、心血管疾患や慢性関節リウマチ、糖尿病など、さまざまな慢性炎症性疾患に有効であることが確認されたため、近年需要が高まっている。魚類資源は減少しつつあり、また重金属汚染の恐れもあるため、ω-3脂肪酸の新たな供給源となる食品の出現は望ましい。(Nature Biotechnolgy掲載)
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- at 2006年10月17日
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