地域資源に「バイオ」の芽

日本経済新聞(2008年11月4日)

 沖縄では特有の地域資源を生かして、健康や医療、バイオ関連の産業を創出しようとする試みが本格化している。足元にありながら、活用されていなかった農水産物などに光を当ててビジネスを育成。観光など一部産業に頼らない経済構造をめざす動きだ。

産学官で産業育成

 内閣府の出先機関、沖縄総合事務局も医療や健康などをキーワードにした産業の育成に力を入れている。「OKINAWA型産業振興プロジェクト」で、2010年度には健康関連産業の規模を03年度比47%増の3,400億円に引き上げる目標を掲げ、産学連携を支援する。同局地域経済課の野原貞夫課長補佐は「長寿や食文化を支えてきた島野菜、伝承を産業として結実させたい」と話す。

 実際、産学連携を通じた成果も出始めている。琉球バイオリソース開発(本部町、稲福盛雄社長)も機能研究を基に、沖縄特産のウコンやグアバ、月桃などを使ったサプリメントやお茶などを商品化している。
 金秀バイオ(糸満市、玉元清社長)は海藻のモズクからフコイダンという成分の抽出に成功。サプリメントなどとして商品化している。フコイダンは保湿性に優れるほか、動物実験レベルでがん細胞の増殖を抑える効果や抗肥満効果などが報告され、医薬品への応用研究も進む。

日本経済新聞2008年11月4日より

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