沖縄力拓く(アクシオヘリックス)
日本経済新聞(2008年11月5日)
先端企業呼ぶ新天地
創業社長はスリランカ人、本社は東京から移転-。こんな一風変わったベンチャー企業が沖縄で急成長している。
このベンチャーは遺伝子解析機(シーケンサー)関連のソフト開発などを手掛けるアクシオヘリックス(那覇市)。2007年12月期の売上高は本社移転の3年前に比べ10倍の3億円に増えた。シバスンタラン・スハルナン社長は「沖縄移転が会社を大きくする跳躍台になった」と明かす。
スハルナン社長は18年前に日本に留学し、その後日本のITコンサルティング会社などに勤務。01年にアクシオを起業した。だが、企業が集中する東京で頭角を現す困難さを痛感。そんな時に国と沖縄県の「バイオベンチャー企業研究開発支援事業」を知った。
県は亜熱帯で新薬開発などの素材になる生物資源が豊富にあることに着目。バイオを観光に続く有力産業に育てようと、04年度に1社につき年間約2億円を限度に助成する同事業を始めた。これまで認定を受けたのはアクシオを含め18社。アクシオは助成を基に開発や営業体制を強化、東京など県外の研究機関や製薬会社向けを中心に売上を伸ばしてきた。
アクシオにとって全国約20台の最先端シーケンサーのうち6台が沖縄に集中することも魅力だった。6台は国の補助などで県の機関や12年度開校予定の沖縄科学技術大学院大学が導入。これらシーケンサーを積極的に利用しようとする県外の企業進出なども見込め、「沖縄での事業拡大に弾みがつく」(同社長)。
日本経済新聞2008年11月5日より
- by 沖縄県産業振興公社
- at 2008年11月05日