伝統島野菜エキスで飲料(ソムノクエスト)
日本経済新聞(2009年3月10日)
「アキノワスレグサ」沖ハムが商品化
バイオベンチャーのソムノクエスト(那覇市、吉原浩一社長)は、不眠の改善が期待できるといわれる伝統島野菜「アキノワスレグサ」の葉を主成分としたエキスを開発した。エキスは沖縄ハム(読谷村)が健康飲料として商品化し、3月末から県内外の百貨店や土産店で販売を始める。
沖縄に自生するアキノワスレグサは沖縄の方言でクワンソウと呼ばれる。琉球王国時代から人々が不眠に効く野菜として食べていた食材。現在今帰仁村などで栽培されている。ただ、これまで有効性が実証されていなかった。
同社はまず琉球大学と共同でマウスを使い実験した。夜中にプールで30分間泳がせたマウスにエキスを投入し、翌日の活動量を計測。エキスを飲まなかったマウスは活動量が3割落ちたが、エキスを飲んだマウスは普段と変わらなかったという。同社は「深い眠りで疲労回復効果が出た」と分析する。
次に2008年11月~2009年1月に軽い睡眠不調の自覚症状がある25人に単独で調査を実施。一定期間、エキスとプラセボ(偽薬)を飲んでもらい比較調査した。睡眠時間や翌日の体調を聞いたところ、6割以上から「エキスの方が改善した」との回答を得た。
原材料のアキノワスレグサの葉は今帰仁村の農家から調達する。収穫時期は1~6月で、年間調達量は12t程度。
沖縄ハムが商品化する健康飲料の価格は1本(ビン入り、50ml)350円前後の予定。また、ソムノクエストはエキスのゼリー製品を生産、県外の健康食品会社などが自社ブランドとして販売する。
健康飲料とゼリーを合わせた初年度の売上高目標は2億円。
同社は06年11月に内閣府と県のバイオベンチャー研究開発支援事業の認定を受け、エキスの開発を進めてきた。
日本経済新聞2009年3月10日より
- by 沖縄県産業振興公社
- at 2009年03月24日
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