海綿から新化合物


琉球新報 (2009年5月19日)


ペトロシオール神経細胞突起を伸長

 海洋生物などから有用物を抽出・分析しているオーピーバイオファクトリー(那覇市、金本明彦社長)と名古屋大学はこのほど、石垣島沖合いに多く生息する海綿「ペトロシア・ストロンギラータ」から、細胞神経の突起を伸ばす作用がある新化合物「ペトロシオール」を発見した。

 同社はアルツハイマーの治療薬に応用できる可能性があるとして、特許を出願している。


オーポーバイオ、名大が発見

 同社は石垣島の研究所で海綿を採取し、エキス化。名古屋大の海洋天然生物専門の小鹿一教授の研究チームが、実験用のラットに福腎髄質から培養したPC12細胞とペトロシオールを混ぜたところ、四割で神経細胞の突起が伸びた。

 今後は毒性の研究や、マウスを使った記憶力改善の効果を検証するという。 また、同社はパイナップルの果汁にパイナップルから抽出・選抜した乳酸菌を加え発酵させた液体に、高い美白効果があることも発見。液体の製法などについても特許を出願している。

 同社の研究によると、美白効果の指標となるチロシナーゼ阻害活性率は、同じようにリンゴやマンゴーなどで作った発酵液よりも明らかに高かった。 金本社長は「今後も海洋生物などから有用な化合物を抽出してライブラリを構築し、地元へも貢献したい」と話した。


(2009年 5月 19日) 琉球新報より

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