溶菌(bacteriolysis)

免疫学では、免疫血清中の抗体と補体が細菌に作用して細菌を溶かし死滅させること。
分子生物学では、ファージが溶菌感染による宿主細胞を溶解させること。
遺伝子工学では、λファージDNAの中央部を切り取ると大腸菌内で増殖し、溶菌するファージになること。

(株)先端医学生物科学研究所 より

溶菌酵素(lytic enzyme)

微生物の細胞壁を分解し菌を溶かす酵素の総称。

(株)先端医学生物科学研究所 より

溶原ファージ(temperate phage)

バクテリオファージは、細菌に感染するウイルスであり、感染すると細菌中で増殖し最終的には細胞を破壊して培養液中に出てくる。

しかし、ファージの中には細菌に感染しても増殖せず、ゲノムDNAに取り込まれたり又はプラスミド状態になったりして、細胞を破壊することなく細胞と行動を共にするものがある。

このようなファージを溶原ファージという。
溶原化したファージをプロファージ、プロファージを持った宿主菌を溶原菌という。

(株)先端医学生物科学研究所 より

幼若化(blastogenesis, blast formation)

リンパ球は骨髄にある多能性骨髄幹細胞から分化し成熟して、免疫機能において重要な役割を果たしている。

しかし、成熟したリンパ球はそれ以上分裂増殖することはないが、リンパ球はその対応する特定の抗原に出会った場合など、形態的に成熟前の形(幼若な細胞形態)をとり細胞分裂により増殖するようになる。この現象を幼若化という。

(株)先端医学生物科学研究所 より

葉緑体(chloroplast)

紅藻類から高等植物までの植物細胞に存在する細胞小器官であり、光合成が行われる場所。

葉緑体DNAは環状の構造をもつため、プラスミドDNAのように取り扱う事ができ、組換えDNA実験のベクターとして利用できる可能性を持っている。

(株)先端医学生物科学研究所 より

抑制性シナプス(inhibitory synapse)

神経細胞は軸索から樹状突起を出し、他の神経細胞や筋肉細胞と接着して情報を伝達する部位を形成する。

この接着部位は“シナプス”と呼ばれるが、神経細胞が興奮するとその細胞のシナプスから科学伝達物質(アセチルコリンなど)が分泌される。
伝達物質はシナプス結合している次の細胞の受容体に結合して、その細胞を興奮させる。

(株)先端医学生物科学研究所 より