溶菌(bacteriolysis)
免疫学では、免疫血清中の抗体と補体が細菌に作用して細菌を溶かし死滅させること。
分子生物学では、ファージが溶菌感染による宿主細胞を溶解させること。
遺伝子工学では、λファージDNAの中央部を切り取ると大腸菌内で増殖し、溶菌するファージになること。
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免疫学では、免疫血清中の抗体と補体が細菌に作用して細菌を溶かし死滅させること。
分子生物学では、ファージが溶菌感染による宿主細胞を溶解させること。
遺伝子工学では、λファージDNAの中央部を切り取ると大腸菌内で増殖し、溶菌するファージになること。
細菌を宿主とするウイルス。単にファージとも略す。
真核菌の1つ。きのこ。栄養体は菌糸であるが、子実体(茸)を形成し、それに担子器ができるので担子菌という。
生物燃料電池。酵素や微生物の作用により、光のエネルギーや有機物の化学的エネルギーを電気エネルギーに変換させる装置。酵素や微生物による酸化・還元には電子の移動を伴うため、原理的にはこれを利用して電池のシステムを作る事は可能である。
化学農薬を用いる農業病害虫の防除(chemical control)に対して、生きている生物あるいは生物由来の物質を利用する防除法。化学的防除に比べて環境破壊や公害が少ないのが特徴。近年では、病原性細菌、ウイルス、昆虫フェロモン、昆虫ホルモン、弱毒化ウイルスなどを用いる生物的防除法の研究開発が盛んに行われ、一部実用化している。これらをまとめて”バイオ農薬”と呼ぶ事が多い。
生物個体、またはその一部を指標に、それらが示す反応の大きさを測定することにより、特定の物質の有無や量を知る方法。例えば、アミノ酸の定量を行ったり、マウスのLD50(50%致死量)を指標として種々の化合物の毒性を調べたりする。あるいは特定の物質を投与した結果、生体内で生産される生成物の量を測定することもある。
生物は非常に巧みな機能で生命活動を維持している。例えば、生体触媒である酵素は穏和な条件下で特定の化学反応を高い効率で行っているし、ヒトの脳はきわめて多彩な情報処理を行なっている。これらの機能を人工的に行おうとすることを生体模倣技術という。
細胞や細胞内小器官と外界を隔てる膜。2層の脂質にタンパク質がモザイク状にはまった構造。生体膜には物質認識や選択的透過などのさまざまな機能がある。
生きている細胞の活動のうち、エネルギーを使い、外界から取り込んだ物質を元として、自分に必要な低分子物質や複雑な高分子物質を合成すること。
DNA、RNAなどの核酸における、それを構成しているヌクレオチドの一部をなす有機塩基類のこと。
またその結合順を、塩基配列という。
バイオテクノロジーで生産された医薬品。
ヒト・インスリン、ヒト成長ホルモン、インターフェロン、血清アルブミン、ヒト組織プラスミノーゲン活性因子(TPA)など。
ギリシャ語のビオス[生命]とエシィケー[倫理]を組み合わせた用語。生物学、医学、保健、環境などの倫理問題を取り扱う学問分野。「医学や生命科学に関する倫理的問題を、専門分野の枠を超えて相互に協力し合う」という目的をもつ。
バイオテクノロジーとエレクトロニクス[電子工学]を組み合わせた造語。生物の持つ優れた機能を電子工学分野に応用していこうとする研究領域。バイオセンサー、バイオ素子、バイオコンピューターなどがある。
バイオテクノロジーによって作られた成分を配合した化粧品。
ヒアルロン酸など。
生体物質を用いてその機能を利用するか、または脳の機能を模したコンピューター。まだ基礎研究の段階。
広義では生物が作る界面活性剤を示すが、特に微生物細菌体外に分泌・放出する海面活性物質を示す。
酵素や抗体などの生体物質が特定の物質と鋭敏に反応することを利用した探知器。
生体物質がもつ記憶機能(DNAなど)、分子認識機能(酵素、抗体など)、感光機能(ロドプシンなど)、エネルギー変換機能(ミトコンドリアなど)など、優れた機能を合理的に利用することにより、電気的スイッチング機能を有する素子の開発が検討されている。これをバイオ素子という。
生物が持つ遺伝、繁殖、成長、自己制御、物質代謝、情報認識・処理などの機能を人間生活に役立てる“新しい生物利用技術”
バイオテクノロジー[生命工学]とナーサリー[育苗、育床]を結びつけた造語で、バイオテクノロジーを利用した育苗工場を意味する。
人工的に合成した農薬(化学農薬)に対して、生物が生産する物質を農作物の病害虫防除に用いること。
赤キャベツとハクサイの細胞融合によってできた雑種野菜。胚培養でつくられたハクランと区別するためバイオハクランと名づける。
バイオロジカル・ハザード(biological hazard)の略で、“生物災害”の意味。病原微生物の感染により人間が直接または間接に受ける災害のこと。
生体を構成する高分子物質(タンパク質、核酸、糖質、脂質)の総称。
一部の生物が作り出す特別な機能をもつバイオポリマーが注目されており、これらの持つ分子認識能、反応触媒能、情報変換・運搬能、エネルギー変換能、運動能などを模して、機能性高分子を合成することが模索されている。
再生可能な資源を、環境破壊が少ないという利点を生かしてエネルギー源として利用しようというもの。
子宮に着床する直前の初期胚。
細菌を利用して鉱石から金属成分を溶かし出して精製する方法。使用される細菌は硫黄を酸化して硫酸にする硫黄酸化菌、鉄を酸化する鉄酸化菌などがある。しかし、現在の最近の能力では非常に時間がかかるので経済的に引き合わない場合が多い。このため細菌の能力を飛躍的に増強する組換えDNA技術などを使って試みられている。
高度好塩菌(高塩濃度の環境で育成する細菌)であるハロバクテリウムの細胞膜にある色素タンパク質で、光エネルギーを生体エネルギーに変換する機構に関与している。
細胞形態が桿状(棒状)で、好気性または通性嫌気性(酸素が無くても生育できる)であり、細胞内に胞子(内生胞子)を作り、生育に有機物を必要とする細菌の一群。
生菌はグラム陽性菌が主である。バチルス属菌細菌は大腸菌などのグラム陰細細菌と異なって外膜がなく、アミラーゼやプロテアーゼなどの酵素を菌体外に分泌する性質がある。このため工業的にアミラーゼ生産などに利用されている菌が多く、ある種の菌は抗生物質の生産に用いられている。
制限酵素の1つで、下記の6塩基対を認識し、5’側の最初のグアニン(G)とGの間を切断する。バチルス属の1菌株から得られた。
↓ ↓
5’ ・・・・・・GGATCC・・・・・・3’ 3’・・・・・・CCTAGG・・・・・・5’
ビタミンHとして知られる生体物質であり、補酵素として脂質や炭水化物の代謝に重要な役割を果たす。
核酸やタンパク質の非放射線標識法の1つ。ビオチンを結合させたヌクレオチドを基質としてDNA(RNA)を合成すると、ビオチンで標識されたポリヌクレオチドができる。ビオチンはアビジン(卵白に含まれる糖タンパク質)が特異的に強く結合する性質があるので、アビジンと、蛍光色素を結合させた抗アビジン・単クローン抗体を加えると、ポリヌクレオチド-ビオチン-アビジン-抗アビジン抗体-蛍光色素の複合体が形成され、蛍光を指標に複合体を検出することができる。
組換えDNA技術により生産されたB型肝炎予防ワクチン。HBウイルスの表面抗原タンパク質(HBs抗原)遺伝子を酵母に導入して、HBs抗原を精製しワクチンの成分としている。ワクチン接種後の抗体獲得率は約95%で、これまで使われていた血液性ワクチンの85%より高く、安全性の点でも優れている。
骨髄由来の抗体産生細胞の前駆細胞でBリンパ球ともいう。
B細胞増殖因子やB細胞分化因子などの総称。
抗結核ワクチンとして広く用いられている弱毒性ウシ型結核菌。ツベルクリン反応陰性の人に、このワクチンを皮下投与すると、ツベルクリン陽性となり結核予防に効果があるとされている。
乳酸菌に属する偏性嫌気性細菌。腸内細菌の1つで、糖を発酵して乳酸と酢酸を作る。
突然変異が起こり、野生型から変異型の遺伝形質をもつようになった細胞を、元の野生型の遺伝形質の戻すような突然変異のこと。
抗腫瘍抗生剤(梅沢浜夫らが発見)。土壌細菌の放線菌の1種が生産する糖ペプチド抗生物質である。抗がん剤として使用されている。
グラム陽性細菌に属する桿菌。コリネ型細菌で、グルタミン酸を発酵生産する菌株を含むことが日本で発見、コリネバクテリウムと並んで工業的にグルタミン酸発酵に利用される。
ラクトース(乳糖)の分解と合成を行う酵素。
ヘモグロビンを構成するタンパク質の1つ。成人の正常ヘモグロビンのタンパク質部分はα-グロビン鎖2本とβ-グロビン鎖2本からなっている。
グロビンの遺伝子に欠陥があると正常なヘモグロビンができず、血液機能障害や重篤な貧血がおこる。
タンパク質を構成するペプチド鎖のとる2次構造のひとつ。
抗生剤不活性酵素の1つ。ペニシリンなどの抗生物質はβ-ラクタム環を持っており、この構造によって抗菌性が発現する。しかし、細菌の中にはこのβ-ラクタム環を加水分解して不活性にする酵素を持っているものがある。この酵素がβ-ラクタマーゼである。
アミノ基とカルボキシル基とが化学結合したものをアミド(アミノ酸の場合にはペプチド)というが、同一分子内でアミド結合が起こって環状になったものをラクタムという。このうち、カルボキシル基が、すぐ近くの炭素についてアミノ基と結合して4原子で環になったものをβ-ラクタムという。
ペニシリンなどの抗生物質は、このβ-ラクタム結合を持ち、この構造があることにより細菌の細胞壁を構成するペプチドグリカンの生合成を阻害し、細菌溶解作用を示すためβ-ラクタム抗生物質という。
医薬品の効果や副作用などと遺伝子型との関係を統計学的に解析するために必要な、臨床試料の収集と、匿名化の上保管管理するための体制。
実際には倫理的科学的観点からの妥当性、個人情報保護体制などが審査され承認された上で実施される。
基本的には、参加協力者に対する説明と同意に基づいて自由意志の下で行われる。
すでに国内では2003年から「オーダーメード医療実現化プロジェクト」で30万人のバイオバンク構築が進められており、英国でも50万人規模のバンク構築が開始される。
また、欧米の製薬企業では臨床試験でバイオバンク作りを進め、将来の有害事象発生時に、その原因を明らかにしたり、それを予防するためのバイオマーカーの探索研究に利用される。
生体内の変化を定量的あるいは定性的に計るための指標(マーカー)です。
例えば、肝機能の指標となる血清中のGPT、GOTなど健康診断で検査される血液や尿などに含まれる微量成分がその例です。
バイオマーカーを調べることで、特定の疾病や体の状態、あるいは太り易さ、薬への応答性の違い、病気の予後などを判定でき、新薬の評価や開発にも有用となります。
これまでは、生化学的なバイオマーカーが中心でしたが、近年の科学技術の進歩は、今まで困難だった新たなバイオマーカーの発見を可能にしています。
ゲノム解析技術の進歩が、SNPをバイオマーカーとして活用可能なものとしつつあります。
リンパ球は骨髄にある多能性骨髄幹細胞から分化し成熟して、免疫機能において重要な役割を果たしている。
しかし、成熟したリンパ球はそれ以上分裂増殖することはないが、リンパ球はその対応する特定の抗原に出会った場合など、形態的に成熟前の形(幼若な細胞形態)をとり細胞分裂により増殖するようになる。この現象を幼若化という。
細菌を宿主とするウイルス。単にファージとも言う。
骨髄由来のリンパ球で、細胞表面に抗体を有し、特異的な抗原に反応するレセプターとして機能する。B細胞は、免疫応答における体液性免疫(抗体が介在する)において主要な役割を果たす。