チャイニーズハムスター卵巣細胞(Chinese hamster ovarian cell : CHO)

チャイニーズハムスターの卵巣から樹立された繊維芽細胞株。動物細胞を宿主として、組換えDNA技術により目的のタンパク質を生産するために用いられる。

(株)先端医学生物科学研究所 より

チトクローム(cytochrome)

微生物や高等生物の細胞にある酸化還元酵素。

(株)先端医学生物科学研究所 より

タンパク質化学合成(chemical synthesis of protein)

タンパク質を有機化学的に合成すること。

(株)先端医学生物科学研究所 より

相補性(complementarity)

①DNAとRNAの構成成分のヌクレオチドの有機塩基は常に、アデニン(A)とチミン(T)またはウラシル(U)、およびグアニン(G)とシトシン (C)の間で水素結合により塩基対をつくる。1本のポリヌクレオチド鎖があると、その塩基配列に対してA-T(U)、G-Cの塩基対をつくる相手のヌクレオチドが順番に並び、もとの鎖と対になる新しい鎖ができる。このように、1つの塩基に対して常に決まった相手の塩基が水素結合し、対を作るような性質を相補性という。

②1つの表現形質についての突然変異[例えば、アデニン要求性]を持った2つの染色体DNAが同じ細胞内にあるとき、野生型の性質を示す場合に相補性があるという。1つの表現型は複数の遺伝子によって起こる場合が多い。欠損した遺伝子と野生型の遺伝子とが共存すれば野生型の遺伝子が欠損した遺伝子を補って野生型になる。同一遺伝子が欠損した場合には相補できないので相補性がなく、突然変異型のままである。これは2つの突然変異が同一の遺伝子に由来しているかどうかの判定に重要であり、相補性試験により決まる。

(株)先端医学生物科学研究所 より

走化性ペプチド(chemotactic peptide)

微生物や細胞などが、ある種の化学物質の濃度勾配を感知してその発生源の方向に遊走したり、逆方向へ逃げたりする性質を走化性、または化学走性という。

(株)先端医学生物科学研究所 より

セントロメア(centromete)

真核生物細胞が細胞分裂するときに現れる染色体の1部分であり、細胞分裂時にこの部分に紡錘糸という糸状のものが結合して、染色体の分離がおこる。多くの動植物細胞では染色体あたりのセントロメアは1個であり、これにより染色体の形状が決まってくる。

(株)先端医学生物科学研究所 より

セントラルドグマ(central dogma)

地球上の全生物の遺伝情報の保存と発現は、DNAの複製とDNA→RNA→タンパク質という遺伝情報の発現の1方向性によって規定されているという考え。クリックにより提唱され、分子生物学の発展は、この仮説に支えられてきた。

(株)先端医学生物科学研究所 より

染色体分析(chromosome analysis)

染色体の数、形、バンドの異常を分析すること。

(株)先端医学生物科学研究所 より

染色体地図(chromosome map)

どの染色体のどの位置に、どのような遺伝子が乗っているかをし示した図。

(株)先端医学生物科学研究所 より

染色体操作(chromosome maniqulation)

真核生物の染色体を操作する技術のこと。従来は植物の育種などで倍数体育種として利用されてきた。最近はセルソーター(細胞分画装置)の進歩により各々の染色体を分画することが可能となり、特定の染色体のみを高純度で得ることができるようになった。

(株)先端医学生物科学研究所 より

染色体異常(chromosomal aberration)

染色体の数や形に異常が起こること。欠失、重複、逆位、転座などさまざまあり、これらは遺伝的なもの、生殖細胞ができる減数分裂時の異常により起こる。しかし、人為的に薬品や放射線などによっても起すことができる。

(株)先端医学生物科学研究所 より

染色体(chromosome)

真核生物の細胞核分裂時に見える糸状の構造物および染色質。DNAとヒストンなどの塩基性タンパク質を主成分とし、塩基性色素に染まりやすい。数や形は生物種に応じて一定で、DNAに遺伝子を含む。体細胞内には相同染色体が1対ずつあり、それぞれ雄親と雌親との生殖細胞に由来する。

(株)先端医学生物科学研究所 より

セルロース(cellulose)

地球上で最も多い炭水化物で、植物体の約3分の1を占める。光合成により植物が光エネルギーを利用し、炭酸ガスと水から合成したグルコースが数百~数万個結合した繊維状高分子。

(株)先端医学生物科学研究所 より

セルソーター(cell sorter)

多くの細胞の中から、目的の細胞だけを取りだす細胞分離に使う機械。目的とする細胞や細胞内の成分を蛍光色素、またはこれを結合した抗体で標識するところから、蛍光活性化細胞選別機(FACS)ともいう。

(株)先端医学生物科学研究所 より

接触阻害(contat inhibition)

正常な動物組織の細胞をガラスやプラスチックの容器で培養すると、通常は、容器面に接着して単層で運動・増殖し、細胞と細胞が密に接触するようになると、一定配列をとって運動や増殖が停止する。これを細胞の運動および増殖の接触阻害という。
正常細胞が一定の組織を形成しているのはこの機構によるものと思われる。

(株)先端医学生物科学研究所 より

接合(conjugation)

・ 原生動物の繊毛虫類にだけ見られる有性生殖の方法
・ 植物(特に菌類)で生殖細胞または生殖器官が合体すること
・ 雌雄の細菌が菌体表面の一部で性腺毛により結合し、雄株の遺伝物質が雌株に伝達される現象。

(株)先端医学生物科学研究所 より

絨毛性性腺刺激ホルモン(chorionic gonadotropin)

妊娠動物の胎盤の絨毛で産生・分泌されるタンパク質のホルモンであり、ヒトのものは”HCG”と呼ばれている。生物活性が黄体形成ホルモンに似ている。妊娠時にのみ血清中に検出されるので妊娠判定に利用される。

(株)先端医学生物科学研究所 より

触媒(catalyst)

化学反応において、反応系に加えると反応速度を増大させる物質。このとき触媒となる物質に変化はない。生体内にある酵素も触媒である。

(株)先端医学生物科学研究所 より

収縮性タンパク質(contactile protein)

筋肉の収縮に関与しているタンパク質の総称。筋肉の全量の20%を占めるタンパク質のうち、収縮の仕事をする筋原繊維はその75%にあたる。

(株)先端医学生物科学研究所 より

C末端(C-terminal)

タンパク質は1番目のアミノ酸、2番目のアミノ酸、3番目のアミノ酸・・・・というように直鎖状に並んでいるが、主鎖は1番目のアミノ酸のカルボキシル基と2番目のアミノ酸のアミノ基との間、2番目のアミノ酸のカルボキシル基と3番目のアミノ酸のアミノ基との間・・・というように隣接するアミノ酸同士がペプチド結合でつながっている。最後の端のアミノ酸カルボキシル基が空いており、この末端はカルボキシル基(COOH)にちなんで”C末端”と呼ばれる。アミノ酸配列を記載するときにはN末端を左に、C末端をを右にする。

(株)先端医学生物科学研究所 より

シナプス(synapse)

ニューロン(神経細胞とそれからでる突起)とニューロンとの間、またはニューロンと筋肉などの作動体の間の接合関係、またはその接合部位をいう。接続部位では両方の端同士は膜により隔てられ、原形質のつながりはない。興奮はシナプスを介してニューロンからニューロンへ伝えられるが、この時神経伝達物質が放出される場合(化学シナプス)と、少量ではあるが単に活動電流の広がりだけが起こる場合(電気シナプス)がある。

(株)先端医学生物科学研究所 より

シトシン(cytosine :Cyt)

核酸の構成成分であるピリミジン塩基の1つ。グアニンと3個の水素結合で結ばれて塩基対を作る。塩基部分にシトシンを含むヌクレオシドはシチジン、ヌクレオチドはシチジル酸という。塩基配列を示すときは、Cで表す。

(株)先端医学生物科学研究所 より

cDNA(complemenary DNA)

メッセンジャーRNAに相補的な配列をもつDNA。

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シスプラチン(cisplatin)

強力な抗がん作用をもつ無機白金化合物。白金の錯化合物で、卵巣ガン、神経芽細胞腫などに有効性が高い。しかし強い副作用もあるので投与には工夫が必要である。

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シストロン(cistron)

遺伝子の機能単位のことを示すが、遺伝子と同じ意味に使われている。タンパク質の構造遺伝子、転移RNAやリボソームRNAの遺伝子のこと。

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軟骨由来抗腫瘍因子(cartilage derived antitumor factor : CDAF)

軟骨から抽出されたタンパク質で、固形ガンの血管形成を阻害し、ガンの増殖を抑制する因子となる。

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囊胞性繊維症(cystic fibrosis)

常染色体性劣性形質遺伝により起こる遺伝子病のひとつ。白人に多く、黒人、東洋人に少ない。膵臓に囊胞性繊維性病変が認められるほか、全身的に外分泌腺を中心に電解質の細胞膜透過性の異常がみられる。膵液、胆汁分泌不全による消化吸収障害、胎便性腸閉塞、電解質濃度の高い汗の分泌による塩類喪失などが現れる。

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補酵素(coenzyme)

酵素分子の本体はタンパク質であるが、タンパク質のみで酵素活性を示すものと、活性発現のために補助因子を必要とするものとがある。この補助因子を補酵素という。
補酵素は細胞の代謝に不可欠であり、ビタミンにはこれらの補酵素の主要部分を構成するものが多い。

(株)先端医学生物科学研究所 より

補体(complement)

抗原と抗体の複合体に結合し溶菌や溶血反応を起こす易熱性(56℃、30分加熱で活性失う)の因子で、新鮮血液中に存在する。生体の防御反応に重要な役割を果たす。

(株)先端医学生物科学研究所 より

無細胞抽出液(cell-free extract)

細胞を機械や酵素により破壊し、生きた細胞のない状態にした溶液。DNA、RNA、ミトコンドリアなどの細胞小器官や酵素の精製の原料、また酵素活性測定などに用いられる。

(株)先端医学生物科学研究所 より

輸送タンパク質(carrier protein)

細胞膜などの生体膜にあって物質の膜透過を仲介するタンパク質、および血液中にあって難溶性物質と結合して可溶性複合体を形成し、血液中を循環するタンパク質。

(株)先端医学生物科学研究所 より

葉緑体(chloroplast)

紅藻類から高等植物までの植物細胞に存在する細胞小器官であり、光合成が行われる場所。

葉緑体DNAは環状の構造をもつため、プラスミドDNAのように取り扱う事ができ、組換えDNA実験のベクターとして利用できる可能性を持っている。

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サイクルシーケンシング(cycle sequencing)

PCRを使ったサンガー法(Sanger method)のシーケンシング。便利な点が多いため広く用いられている。

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キャピラリー電気泳動(capillary electrophoresis)

平面上のゲルの代わりに、内径の細い毛細管中で行う電気泳動

(株)先端医学生物科学研究所 より

コンタミネーション(contamination)

汚染。純粋な物質に異物質が混入して不純になること、また放射性物質などで汚されて有害になること。

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コスミド(cosmid)

プラスミドの1種。

大腸菌に感染するバクテリオファージの1種であるλファージが大腸菌の中で増殖する時にはタンパク質とDNAが別々に合成され、タンパク質だけで中が空洞になったファージ粒子の頭部が形成される。この中へファージのDNAが入っていき、その後に完全なファージができる。

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DNAのクローニング(cloning)

均一のDNA分子の集団。

(株)先端医学生物科学研究所 より

クローン(clone)

全く同一の遺伝子組成を持つ細胞群、個体群を言う。

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ガン(Cancer)

細胞分裂がコントロールできなくなる疾患の総称。ガン細胞は、周辺組織に浸潤し、また血行性やリンパ行性で体内の種々の部分に転移する。