デオキシリボ核酸(DNA)

生物の最も基本的な性質である自己複製と、タンパク質を作る情報を持っている化学物質。生物の設計図といわれる所以である。

(株)先端医学生物科学研究所 より

DNAポリメラーゼ(DNA polymerase)

DNA合成酵素。4種類のデオキシリボヌクレオシド三リン酸を基質とし、鋳型DNA の塩基配列に相補的なDNA鎖をつくる反応を触媒する酵素の総称。

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DNA分解酵素(DNAase , deoxyribonuclease)

DNA鎖の内部の糖とリン酸間の結合を切断する酵素。DNAを完全分解するために用いられるほか、DNAの塩基組成分析、DNAリガーゼ(DNA連結酵素)やDNAポリメラーゼの基質調整、などに使われている。

(株)先端医学生物科学研究所 より

DNAプローブ(DNA probe)

目的の塩基配列を持ったDNAを検出するために用いるプローブ(検出子)で、放射性同位元素(ラジオアイソトープ)を取りこませたり、蛍光色素を結合させたりした1本鎖DNA断片のこと。プローブとは”さぐり針”の意味。

(株)先端医学生物科学研究所 より

DNAトポイソメラーゼ(DNA topoisomerase)

DNAの超らせん構造をほどく酵素の総称。トポイソメラーゼⅠ、Ⅱに大別される。Ⅰは2重鎖DNAの一方の鎖に切れ目を入れ、超らせんを1つずつ解いていく。Ⅱは2重鎖DNAの両方の鎖を切断し再結合して1度に2つずつの超らせん構造を解く事ができる。

(株)先端医学生物科学研究所 より

DNAデータバンク(DNA databank)

さまざまな生物のDNA塩基配列に関するデータを収集、整理し、研究者の利用に供する施設。世界的には欧州分子生物研究所(EMBL)と米国遺伝子配列データバンク(GenBank)がある。日本では日本科学技術情報センターがこの両者のデータを供給する。

(株)先端医学生物科学研究所 より

DNA-DNAハイブリダゼーション(DNA-DNA hybridization)

DNAの雑種、混成物をつくること。DNAは相補性の2本鎖からできており、高温や高アルカリ性にするとほどけて1本鎖になる。これをDNAの変性または融解という。1本鎖になったものを低温で中性にすると、再び相補性により2本鎖に戻る。この現象を再生というが、この時、異種のDNA断片間で対合して雑種形成(ハイブリダゼーション)が起こる。

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DNA自動合成装置(DNA synthesizer)

目的とする塩基配列の1本鎖DNAを自動的に化学合成する装置。

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DNA結合タンパク質(DNA binding protein)

DNAに親和性があり、これと結合するタンパク質のこと。

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DNA化学合成(chemical synthesis of DNA)

目的とする塩基配列の1本鎖DNAを有機化学の手法を用いて合成すること。

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DNA-RNAハイブリダゼーション(DNA-RNA hybridization)

DNAとRNAの雑種、混成物をつくること。DNAは相補性の2本鎖からできており、高温や高アルカリ性にするとほどけて1本鎖になる。これをDNAの変性または融解という。1本鎖になったものを低温で中性にすると、再び相補性により2本鎖に戻る。この現象を再生というが、この時、一方をRNAにすれば対合してDNAとRNAの雑種形成(ハイブリダゼーション)が起こる。

(株)先端医学生物科学研究所 より

DNA複製(DNA replication)

細胞の遺伝子を構成するDNA が自己と同じ遺伝子を持つコピーを作り出すこと。

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ダルトン(Dalton)

分子や原子の質量の単位。炭素の同位体元素12Cの1原子の質量の12分の1である。数値的には分子量に等しいが、分子量は1モル(mol)あたりの相対質量で無名数であるのに対し、ダルトンは“分子1個の質量”を表すのに使う。分子量の概念に当てはまらない染色体、リボソーム、ミトコンドリアなどの質量を表すのに使われる。タンパク質の分子量を表すのはキロダルトン(1000ダルトン:kd)が用いられ、DNAの場合にはメガダルトン(100万ダルトン:Md)が用いられる。

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脱分化(dedifferentiation)

分化した細胞がその特徴を失って、分化する前のような状態の細胞に戻ること。植物の葉や花の細胞はそれぞれ分化したものだが、これを試験管内で培養すると、”カルス”と呼ばれる脱分化した不定形の塊になって増殖する。
動物の分化し成熟した細胞は体全体での制御をうけ、増殖が停止している事が多い。この細胞が何らかの原因で脱分化すると形態が変化し再増殖する。ガン細胞は1種の脱分化細胞であると思われる。

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ダウン症候群(Down’s syndrome)

21番目の常染色体が1個多く、出生数600に対して1の割合で出現する比較的頻度の高い染色体異常疾患の1つ。両親のいずれか一方の配偶子形成過程で、21番目の染色体が分離せずに起こるものが多い。

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ショウジョウバエ(Drosophila , fruit-fly , vinegar-fly)

小型のハエの1種で、代表的なものはキイロショウジョウバエである。大きさが2~3mmで、飼育が簡単で、世代時間が約2週間で子孫が200匹以上得られる。実験遺伝学の代表的な材料で、現在の分子遺伝学でも重要な役割を果たしている。

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修飾酵素(DNA modification enzyme)

DNAの特定塩基をメチル化する酵素。一般的にはRNAやタンパク質などを修飾する酵素は含まれない。原核生物ではアデニン(A)や(C)が、真核生物ではシトシンだけにメチル化が起こる。

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ジフテリア毒素(diphtheria toxin)

ジフテリア菌によって作られる菌体外毒素で、1本鎖のペプチドからなるタンパク質。タンパク質生合成系のペプチド鎖の合成を阻害する。

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メタミドホス(Methamidophos)

IUPAC名:ホスホルアミドチオ酸-O,S-ジメチル アミドチオリン酸-O,S-ジメチル
分子式:C2H8NO2PS
分子量:141.1 g/mol
融点:44.5 ℃

日本では登録されてないため、農薬や殺虫剤として使用することはできない。中国では1990年代から使用対象が制限されていたが、2007年1月1日から流通、使用を禁止。農業用の殺虫剤として用いる。中国では、高毒性農薬であるとして、野菜や家畜への使用は禁じられている。無色の針状結晶であり、水・アルコール等に可溶。独特の臭いがあり、刺激性がある。


【構造式】
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DNAリンカー(DNA linker)

DNA断片をつなぐのに用いられる化学合成DNAの小断片。組換えDNA実験でDNA断片をつなぐ場合は、制限酵素で切ったときにできる粘着末端を利用する事が多い。

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DNA連結酵素(DNA ligase)

DNA鎖の切れ目をつなぎ合わせる酵素。組換えDNA実験のとき、制限酵素で切断したベクターのDNAと目的のDNAをつなぎ、組換えDNA分子を作るときに使う。

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デキストラン(dextran)

D-グルコースが多くつながった多糖類の1種で、乳酸菌などによりショ糖(ブドウ糖と果糖からなる2糖)から生成される。分子量10万以上。

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糖尿病(diabetes mellitus)

高血糖(血液中のブドウ糖濃度が高いこと)により慢性の全身性代謝障害を起こす複合疾患。膵臓のランゲルハンス島のβ細胞が分泌するインスリンの絶対的、相対的欠乏が主な原因である。インスリン投与によってのみ治療が可能なインスリン依存症糖尿病(Ⅰ型糖尿病、IDDM)とインスリンの生産は十分に行なわれているが、インスリンの受容体の異常などのため、その作用が発現しないインスリン非依存型糖尿病(Ⅱ型糖尿病、NIDDM)と、栄養障害に関連した糖尿病がある。

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ドーパミン(dopamine)

神経伝達物質の1つ。アミノ酸の1種であるチロシンからL-ドーパミンを経て生合成される。ドーパミンは代謝を受けて神経伝達物質や生理活性物質の代表的なものであるノルアドレナリンやアドレナリンになる。

(株)先端医学生物科学研究所 より

ドメイン(domain)

分子の構造上、機能上の1つのまとまりをもつ領域。タンパク質について用いられる事が多い。

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ドラッグデザイン(drug design)

医薬品をコンピューターなどを使って設計する事。分子構造や薬理などからよりよいと思われる薬剤をデザインし、化学合成すること。

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2倍体(diploid)

ゲノムを2組持った細胞。

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発生工学(development engineering)

主として哺乳動物の初期胚に対して行なう実験的操作を、遺伝子工学や細胞工学と対比して“発生工学”という。発生工学の目的は、1つは動物の発生・分化に伴う諸現象の解明および疾患モデル動物を作る事により遺伝病や発育障害などの研究を行うことである。
もう1つは有用動物の作成や動物を利用した有用物質の生産などである。
発生工学における技法は核移植、キメラ動物作成、トランスジェニック動物作成などがある。

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ブドウ糖(D-glucose , grape sugar)

代表的な単糖。植物などの光合成によって炭酸ガスと水から作られ、生命体の代謝活動にとって最も重要な物質。細胞内では解糖系、TCA回路などで分解され、生命エネルギーを生じるとともに、生体物質合成のもととなる。
ブドウ糖にはα体とβ体(互変異性体)があり、α体が長くつながったものがデンプンやグリコーゲンである。β体がつながったものはセルロースであり、植物体を構成している物質である。

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分化(differentiation)

受精卵などが分裂を開始し個体となる過程で、個々の細胞が特殊化した細胞になっていくこと。

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分染法(differential staining technique)

細胞分裂時に見られる染色体は、特殊な色素で染めると、個々の染色体に特有な多数のバンドが確認できる。使用する色素をかえバンドのパターンを検出する方法を分染法という。

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変性(denaturation)

天然に存在する物質が物理的、化学的な作用によって、本来の状態とは異なった状態になること。タンパク質、核酸、糖質、脂質などそれぞれの複合体からなる生体内の高分子化合物は、どれも特定の立体構造をとることによりその機能を発揮するが、変性によって立体構造が変化すると本来の機能が行えなかったり、違う機能を持つようになる。一度変性したものをもとに戻すことのできる可逆変性と、もとに戻せない不可逆変性がある。

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密度勾配遠心法(density-gradient centrifugation)

DANやRNA、リポソームのような高分子物質を遠心分離で分離するとき、遠心管中の溶液に密度勾配をつくり、これを利用して分離する方法で2つの方法がある。

① 沈降速度法
遠心管中にあらかじめ、上部から下部へ密度が大きくなる密度勾配を作っておく。この密度勾配液の上にRNAなどを含む最も軽い密度の溶液をバンド状に静かに重層する。これを超遠心機などで高速遠心すると、沈降係数(分子の比重、形、分子量の大きさで決まる分子の重さ)の大きいものほど早く沈降し、遠心管中で重さの順にバンド状に分子が並び、分離することができる。よく使用されるのはショ糖によるショ糖密度勾配遠心法である。

② 等密度遠心法
遠心管に塩化セシウム、硫酸セシウムなどの水溶液を入れ、高速で長時間遠心すると、遠心管中で上が薄く下が濃い濃度勾配ができる。このとき、DANなどを始めから溶液に加えておくと、遠心により生じた密度勾配中で、DNAは自分の密度と同じ溶媒密度の所に上下から集まり、バンド状になる。遠心をやめその部分を取り出す。

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薬剤耐性(drug resistance)

細菌などの微生物が抗生物質などの化学療法剤に対して抵抗性を獲得すること。

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有性形質(dominant character)

対立形質のうち優先的に発現する遺伝形質。メンデル(G.J.Mendel)によってつくられた言葉で、顕性ともいう。

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デンドリマー(dndrimers)

単一のコア分子から規則的に分岐した複数の枝を有する樹木状の合成高分子の総称。
球状の形態や表面に多数の官能基を導入できる性質から、医薬分野、化学分野などで新しい高機能材料として期待されている。

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DNAポリメラーゼ(DNA polymerase)

DNA鎖の複製を行う酵素

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DANシーケンサー(DAN sequencer)

DNAシーケンシングのための電気泳動、データ収集などが自動化された装置

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ダイレクトシーケンシング(direct sequencing)

ベクターにクローニングせずに、DNA断片を直接シーケンシングすること。

ジデオキシヌクレオチド(dideoxynucleotide)

DANの構成単位であるデオキシヌクレオチドと類似した構造だが、糖のデオキシ部位(OHがHになったもの)が一箇所多い。

(株)先端医学生物科学研究所 より

ダイレクトシーケンシング(direct sequencing)

ベクターにクローニングせずに、DNA断片を直接シーケンシングすること。

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DNAシーケンシング(DNA sequencing)

DNAを構成する糖、リン酸、塩基のうちの塩基(A,T,G,C)の並び順(シーケンス sequence)を決定する作業。
DNAシーケンシングには2通りの方法があり、一つは化学的な方法で、A,T,G,Cそれぞれの塩基の場所を特異的に切断する薬品を使う(マキサム・ギルバード法 Maxam-Gilberd method)。もう一つは酵素的な方法で、人工的にDNA合成させる際に、A,T,G,Cそれぞれの塩基の場所でDNA合成をストップさせる薬品を使う(サンガー法 Sanger method)。

どちらの方法においても、電気泳動にかけると、1塩基ずつ長さの異なるDNAが分離される、これを読み取り塩基の並び順を決定する。

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DNA

デオキシリボ核酸。生物の最も基本的な性質である自己複製と、タンパク質を作る情報を持っている化学物質。生物の設計図といわれる所以である。
DNA

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