成果概要

泡盛蒸留圧搾粕は、脱臭処理によりイヌ用ペットフードおよびヒト用機能性食品としての開発が可能となった。また、脱臭処理により泡盛蒸留圧搾粕の有効成分が失われない脱臭処理技術を確立した。

脱臭泡盛蒸留圧搾粕には、蛋白質および食物繊維に加え、クエン酸、必須アミノ酸、γ‐アミノ酪酸、フェルラ酸(ポリフェノール)およびカルシウムなどの機能性成分を豊富に含有していることが明らかにされた。

脱臭泡盛蒸留圧搾粕の生産量を増大するために、脱臭処理性能の高い「泡盛蒸留圧搾粕大規模脱臭処理装置」を開発し、脱臭処理能力を従前に比べ1,000倍高めることが可能となった。

脱臭泡盛蒸留圧搾粕を素材とした新規イヌ用ペットフードが成犬における給与試験で、血漿コレステロール濃度を低下させる機能性を有することが明らかにされた。

成犬を用いた長期間に渡る新規ペットフードの給与試験を実施し、栄養生理および健康状態が正常であることを確認した。

脱臭泡盛蒸留圧搾粕に蛋白質分解酵素を作用させてアミノ酸およびペプチドを遊離させた低分子処理圧搾粕の高血圧自然発症ラットにおける投与試験で、アンジオテンシン変換酵素の活性を阻害して収縮期血圧を低下させる作用を有することが明らかにされた。

泡盛蒸留圧搾粕を添加した飼料を摂取したラットは日々順調に生育し、当該群の平均増体重はいずれの群も基本食群と対照群との間にあった。

泡盛蒸留圧搾粕を給与群において用量依存的に肝臓で総脂質、総コレステロールおよびトリグリセライド、血清で総コレステロール、トリグリセライドおよびリン脂質濃度などに有意な低下が観察され、泡盛蒸留圧搾粕には脂質代謝改善効果が確認された。

圧搾粕の脂質代謝改善効果は、脱臭処理の前後で変化がないことが分かった。

ヒトにおける脱臭泡盛蒸留圧搾粕錠剤を摂取させたランダムスクリーニング試験により収縮期血圧およびヘモグロビンA1Cを低下させるなど高血圧症および糖尿病診断の指標となる値の上昇を抑制する機能性を有することが明らかにされた。

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