成果概要
オキナワモズク盤状体の特徴としては、成熟藻体の成分と比較し、脂質とタンパク質がおよそ5倍多く、炭水化物が少なく、また機能性成分であるフコキサンチンは約150倍、フコステロールは約40倍高濃度であった。これらの結果から、オキナワモズクの盤状体を培養することによってフコキサンチンおよびフコステロールの生産が可能と考えられた。一方、盤状体のフコース含量は成熟藻体の1/20であった。このことから盤状体はフコイダン含量が低いことが示唆された。
本研究開発において、以下の成果が得られた。
(1)モズク盤状体培養システムの開発
フリー盤状体を用いて、フコキサンチンの生産性を指標とした培養条件の検討を行った。その結果、培地組成、温度、照度、光波長など最適な培養条件を確立した。また、遊走子・胞子を分離し、盤状体形成まで成長させるシードの生産技術を確立した。
(2)培養システムによる機能性成分の生産(スケールアップ)
オープンポンド方式による培養のスケールアップを行い、フコキサンチンの生産性を指標とした大量培養技術を確立した。これまでに1tスケールの培養を行い、また、藻体の回収、有用成分の抽出などフコキサンチン生産システムの確立に必要な技術開発を行った。
(3)高純度フコキサンチンの開発
定量分析における標準物質として使用できる高純度フコキサンチンを開発した。また、本製品を用いてフコキサンチンの定量分析法を確立し、品質管理によって含有量を保証した食品・化粧品素材の開発が可能になった。
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- at 2009年06月16日