事業化に向けての課題及び今後の取り組み

動物用ワクチンの課題は、1)本事業期間で得られなかった薬効をより明確に示すための継続的な研究実施、2)本事業中で得られた新知見を事業化へ展開するための方向性の確立、ならびに3)ワクチンプラットフォーム技術としての適用拡大である。一方、免疫賦活化剤は、1)飼料添加剤への展開に向けた規格化、2)注射剤として利用可能な疾患の絞り込み、および3)対象動物での評価試験の実施である。具体的な検討内容としては、新たな発現様式として乳酸菌分泌発現系を利用した抗原送達方法や、共投与に使用する免疫賦活化剤の選択および新たな乳酸菌株を追加することを視野に入れた検討である。

(1)発現様式の改善

発現様式としては既に分泌発現系および細胞内発現系の構築を完了しているため、今後これらを原薬として薬効評価を試みることで、さらなる検証を進める。

(2)投与経路・投与量・投薬スケジュールの確立

経口投与での血中での免疫応答のみならず、経鼻ルートでの投与量や投薬スケジュール、細胞性免疫の解析等に向けた検討が必要であると考えている。

(3)免疫賦活化剤との併用などによる免疫原性の増強
  
今後の事業化に向け、本事業終了後も継続して沖縄研究室を維持することが不可欠である。さらに、琉球大学を中心とした感染症研究の拠点機関との連携を深め、共同研究から得られる成果も有効に活用し、ワクチン研究については製薬企業へのアライアンス活動に重点的に取り組むことで2~3年後に臨床ステージへと開発を進展さ、5年後の事業化を目指す。一方、免疫賦活化剤については、更なる実証研究を重ね、3年後の販売開始を目指したい。

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