事業化に向けての課題及び今後の取り組み

生物資源ライブラリーについて,海洋生物エキスについては現時点まで作製してきたものは有機溶媒で抽出をかけ,1度分配したのみである粗抽出液である。一方ユーザーのニーズとしては,分配したライブラリー及びできるだけ精製された化合物が欲しいとのことであるので,今後,付加価値を加える意味も込めて作製してきたエキスをベースにHPLCを用いた分画ライブラリー構築,更に,それらをベースにした化合物ライブラリーの充実を図れば更にニーズにマッチしたライブラリーになると思われる。


海洋生物エキスについては,非常に強い活性が見られることが多く,粗抽出エキスだと強い活性に弱い活性が隠れて検出できない事例が多々見られる。また,その隠れた活性中に新規の活性,新規化合物が見つかる可能性が高い。事実,名古屋大で見つかった神経突起伸張活性化合物(特許申請中)はそういった強い活性に隠れた活性成分であった。

また,弊社はこれまで独自では生物資源を収集するところに注力しており,スクリーニングは外部の共同研究先に依存していた。
今後知的財産を増やしていくためにも,オーピーバイオ独自のアッセイ系を立ち上げ,スクリーニングして行く必要があると考えられる。

微生物資源ライブラリーについては,現在,株としてのニーズがある放線菌,糸状菌,乳酸菌,酵母を中心に収集しているが,こちらについては,最近,量より質をというニーズの傾向が見られる。我々は上述の海洋生物エキスの高付加価値化と供に微生物資源ライブラリーについても高付加価値化を行うという意味も込めて,オーピーで得たシーケンス情報と既知化合物情報のデータベースを対比して,既知化合物をはじき,新規化合物がヒットし易いライブラリーの構築を行う予定である。

また,製薬企業等が採用しているアッセイ系を導入して1次スクリーニングをかけ,その結果についてDB化を行い,ユーザーが求める活性のヒット率が高いリソース作りを行って行きたいと考えている。更に,上述の独自で立ち上げるアッセイにかけていくことも並行させたい。

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