糸状菌におけるhigh throughput RNAi法の開発
1.研究の概要とキーワード
RNAi法は、dsRNAを介して遺伝子発現の抑制する技術であり、ポストゲノム時代の逆遺伝学的な手法として注目されています。本研究では、多くの種でゲノム情報が明らかとなっている糸状菌においてRNAi法をハイスループットで利用するための技術を開発しています。
2.他の研究との相違点・新規な点
これまで糸状菌では、①コンストラクトの作製に時間がかかる、②実際にサイレンシングを起こしている形質転換体の選抜が容易でない、などの欠点があり有効なRNAi解析系がありませんでした。そこで、我々は、1.ワンステップクローニングによるサイレンシングベクターの構築、2.GFP蛍光を指標としたサイレンシング株の選抜、を可能とするRNAiベクターpSilent-Dualを開発しました。
4.研究の適用分野
RNAi法は、特にゲノム配列情報が明らかとなった生物の遺伝子機能を迅速に解析する技術として期待されており、本法により糸状菌においても本格的にRNAiを利用することが可能となりました。
本系は、糸状菌のゲノムワイドな遺伝子解析への応用のみならず、迅速な遺伝子解析、遺伝子発現抑制を通した、糸状菌での物質生産や新規産業開発への応用、新規ターゲットの発見による効果的な糸状菌防除法の確立等への利用が考えられます。
研究者 中屋敷 均
神戸大学農学部 生物環境制御学科
神戸大学連携創造本部より
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- at 2006年12月28日